続きです

この時期に試験に追い立てられない生活が送れていることが信じられないです。一人でも多くの受験生の方が論文試験を突破しプレッシャーから解放されることを祈念しております。

6月の模試で逆に不安を煽られて悲壮感に満ち溢れている人もいるかもしれません。私もそうでした。よい対策を進めてきたと信じていたのに模試で知らない論点が出題されたりして、全然できないようなこともありました。でも心配ありません。完全な対策をし、どの方向から問われても完璧に回答できる人など一握りです。それに出題されるのはもっと基本的な問題です。また1日の全試験でも4問解けばよいだけです。試験範囲は広大ですが、深い問題ほど基本的な事項が問われるし、バラエティに富んだ出題であれば広く浅くしか問えないし、と思うと自然と優先度が決まってきますよね。出題の優先度を想像することはつまりその出題に対する対策を想像していることになります。

この時期はこんなことばかり考えながら少しでもポジティブな方向に思考をもっていくようにしました。だいたいが1年間、またはそれ以上勉強漬けでやってきているのですから知識としては十分で、あとは気持ちを切らさないように、いかにストレスなく論文試験に入っていけるかが重要になってきます。大部分の要素は問題をパッと見たとき自分が「よしいける」と思えるかどうかですが、試験以前のリスク、例えば会場が思ったより遠い、遅刻しそう、昼飯買い忘れた、思ったより暑い、会場が寒すぎる、忘れ物をしたかも、ペンの予備買っとけばよかった、腹を下したかも、考え始めたらキリがありませんが、試験は年に1回です。全てのリスクを完全に取り除くような慎重さをもって臨んでもバチは当たらないはずです。

以前よい準備ができれば、試験は8割方合格したようなものだと書きましたが、本当にその通りで安心感を生み、リラックスすることでさらに集中力が高まっていく好循環が生まれます。ぜひあとで振り返ったときに試験の日がここ数年の中で一番集中していた1日だったと言えるようにしてください。