やらなかったこと9

明日が短答試験ですね。ジタバタしても仕方ないので気になるところを確認する程度でよいかと思います。

 

その9.蛍光ペンを使わなかった

大手予備校で特に取り入れられている手法です。問題文、テキスト、レジュメ、青本…色々とりどりになっています。これによって大事なところが強調されるそうです。

蛍光ペンで塗ることが前提で講師がわざわざテキストを蛍光ペンで塗りなさいといっている講義もあるくらいです。別に蛍光ペンで塗るかどうかは個人の自由にさせてくれよといった感じですよね。

ほとんどの行が何色かの蛍光ペンで塗りつぶされているページを見かけたこともあります。全部が重要で全部を覚えなければならないのは何となくわかる気がします。ですが、これだとほとんどの行が強調されて結局どれが大事か分からなくなると思いませんか。私は試す前からおかしいと思って採用しませんでした。そもそも本に線を引くという習慣もなかったので、青本にも一本も線を引いたことはありません。

問題文の最後まで塗り終えて問題の内容理解もできればよいのですが、結局読まないと内容は入ってこないので二度手間となるわけです。本番の論文試験でも当然のように蛍光ペンを広げている人もいました。どうやら禁止されていないようですね。ご苦労なことに本番であっても蛍光ペンで塗ってから答案を作り始めるようです。私は問題文は見落としてはいけないところだけ青のペンでアンダーラインを引くことにしていました。十分に見分けられます。論文試験は時間との勝負になることもあります。蛍光ペンで線を引いていたために書きたかった論点を回答用紙に盛り込めなかったのでは意味がありませんし、いくら完璧に塗り分けたからといって誰も評価してくれません。この試験を趣味で受験するならまだしも自ら時間のロスを買ってでているようならすでに負けています。百歩譲って答練の段階で使うのならまだ分かりますが、本番では蛍光ペンで塗らなくても重要なポイントは見逃さないくらい練習しておくのが本来の姿ではないでしょうか。

もし少しでも疑問を抱いているのであれば、蛍光ペンを使うのはやめておいた方がいいと思います。