H28短答をやってみる

一応条文は何も見ずに時間を計らないで適当にやってみました。

特実14 意7 商7 条7 著不8

の43点ですね。受験時代と同じくらい勉強していたらもっと上がるでしょう。改正部分は補完しないとなとは思いますがまだできていません。

今年度から法域ごとに分けて出題されるようになりました。また今年度から法域ごとに足切りもあるそうですね。物騒な話です。正しい(誤り)はいくつかを答える問題「いくつあるか問題」は、14問ということで、出題内容はさておいて出題形式としては自分の頭で処理する情報が減ってかなり単純化されたのではないでしょうか。つまり試験時間の中で正解はどれかを考えることに集中できるようになったということになりますよね。

一見すると試験の制度が厳しくなったように感じますが、わかりやすくなった部分もあります。より言い訳が通らない形式と変化してきたということです。出題形式の決定権は出題側にありますので、これに文句をつけても始まりません。これに対抗するものは、正確な条文の理解以外にありません。今年度の問題からいくと運がどうこうというのは少ないのかなと思います。

今年度の問題で不合格ということになれば、純粋に条文の理解が足りなかったのだと判断できます。そのくらい近年にない素直な試験問題だったと思います。自分が受験していた頃の問題は本当に意地が悪かったですから、罠が何重にも仕掛けてある感じでしたね。

弁理士論文試験

論文試験の発表があったようですね。

試験から2ヶ月半ネタがないのも手伝って自分が離れてしまうと途端に他人事です。合格された方は、運によるところも大きいですが口述試験がんばってください。

私は、1回目は短答で手一杯で諦め気味、2回目は本気で準備して失敗、3回目で合格だったので、三振以外は一応一通りの立場を経験しています。合格したときは本当に信じられなくて番号を100回くらい確認したものです。

合格のときのことを並べても仕方ないので、以下は不合格だった方に向けた内容になります。試験の結果は非常に残念ですよね。私も2回目は手応えもあったので結果を確認してから吐き気がしたし、しばらく自暴自棄になったのを覚えています。ですが同時に次こそはという気持ちもふつふつと沸いてきたんですよね。

まず次こそはという気持ちが起こらないのであればすっぱり諦めるのも一つの手だと思います。特に今の時代この試験に合格しなくても他の道がいくらでもあります。むしろ惰性で続けるのは貴重な時間を無駄にしてしまうのでやめた方がよいです。この試験で重要なのはモチベーションです。学校の試験ではないので、やる気がでないならやめた方がよい。

次にモチベーションがあるというのであれば、この一週間くらいで送付されてくる成績と自分の手応えがどのくらい相違しているかを把握して足りないところを検討しましょう。私は発表後1ヶ月くらいはなぜ不合格なのかを必死に考えていました。答えはでないかもしれませんが、次へのとっかかりを得るためには必要な作業です。不合格になってしまう人はこの作業が圧倒的に足りないのだと思います。受験生であることはファッションでもステータスでもありません。早くその立場から脱するべきでそのためには実は隣の受験生仲間を蹴落とさなければならないかもしれないのです。そうしたときに試験の対策が去年と同じでよいでしょうか。不合格であった去年と同じやり方で本当によいでしょうか。おそらくだめですよね。苦手なポイントは人それぞれに違うのだから、対策も自分で考えてカスタマイズしないと通用しないでしょう。来年合格したいのであれば今からでも自分に足りなかったところの検討を始めましょう。

最後にやると決めたら来年の試験の日までやり切るということです。自分としてはあってないようなものなのですが、途中で甘えが出てしまう方もいるようです。やる気があって、自分の弱点も見えているのならそれを克服するように邁進するだけなのですが。そういう方は試験に対する認識を変えた方がよいです。短答であれば60問目を解き終えるまで、論文であれば、商標の最後の問題を書き終えるまで、口述であれば、商標の最後の問題を答え終わるまで、何も得ていません。一つのことに打ち込む充実感は得たかもしれませんが、不合格であればこの試験を受験していない多くの人々と何の違うところもないのです。もしやる気が試験の日まで続かないという方は、結果にこだわる姿勢をもってもいいのではないでしょうか。

私自身も試験が生活の一部のようになってしまっていましたが、一貫して試験への姿勢を間違えなかったのでなんとか受験生生活から抜け出せたのかなと思います。知識をつけることも重要ですが、然る場面で適切にそれを出せるのかも同じくらい重要かと思いました。

決戦前夜

明日は論文試験ですね。雨の予報になっていますが、暑いよりはましかなと思います。受ける方は日頃の成果を発揮していただきたいところです。

 

予想とか大それたことはできるわけもありませんので、試験後の気持ちのもっていき方について述べます。

明日は死力を尽くすことでしょうから直後はかなり疲れることになるかと思います。私も一昨年の受験直後は致命的なミスはなかったと思っていたのですが、細かい論点漏れに気づいたりしてそれが減点になるか否かが気になってその日は眠れなかった記憶があります。免除切れの年で背水の陣のつもりだったので、本当に必死でした。結果は合格だったもののギリギリだったのではと予想しています。

しかし、一週間もすれば試験直後の不安や興奮は収まります。苦しいのはそこから結果待ちの3ヶ月かもしれません。ここで口述の準備をすぐに始めるべきとか言うつもりは毛頭ありません。私も論文に合格した年は一応口述対策で講座はとっていたものの身が入らず、本格的に取り組んだのは結局合格発表後でした。私はそういう結果はどうあれ次の準備をする試験の取り組み方ができないのだと実感しています。実際私のような方は多いかもしれません。

ここで陥ってほしくないのが、合格するのが善で不合格だったら悪という考え方です。確かに合格という結果は次の口述試験に進めること、先2年の論文試験免除が得られることが大きいのですが、論文試験の対策が成功していたことも同時に証明されます。ですが、不合格の場合、それは悪でしょうか。論文試験の対策が徹頭徹尾間違っているといえるでしょうか。全部を間違っていたのではなく、何かをかけ違っているだけでその部分を改善してやればよい場合が大半です。そのかけ違いの部分を正確に特定できればできるほど、次回の合格につながったりするわけですが。まあこれは試験対策の面からであって、もっと一般的には、知的財産法に興味をもち、勉強方法を自分なりにカスタマイズして、何より試験日までいろいろな場面で節制して、試験時間の最後までやりきったという、信じられないほどの苦難を乗り越えたという見方もできます。それは今年の方が去年よりも自分のレベルが上がったというような解釈はできないでしょうか。

この試験は受験する人数が減りつつありますが、やはり全体の8割くらいは落ちてしまいます。不合格だった場合に何らか自分の中でそれに折り合いをつけて代謝していく必要があります。それを全部が失敗だったと捉えるのではなく、少しでも自分の見識が広くなったのだと考えられるなら、次回もチャレンジするかしないかは分かりませんが、気持ちよく次に進めると思いませんか。

続きです

この時期に試験に追い立てられない生活が送れていることが信じられないです。一人でも多くの受験生の方が論文試験を突破しプレッシャーから解放されることを祈念しております。

6月の模試で逆に不安を煽られて悲壮感に満ち溢れている人もいるかもしれません。私もそうでした。よい対策を進めてきたと信じていたのに模試で知らない論点が出題されたりして、全然できないようなこともありました。でも心配ありません。完全な対策をし、どの方向から問われても完璧に回答できる人など一握りです。それに出題されるのはもっと基本的な問題です。また1日の全試験でも4問解けばよいだけです。試験範囲は広大ですが、深い問題ほど基本的な事項が問われるし、バラエティに富んだ出題であれば広く浅くしか問えないし、と思うと自然と優先度が決まってきますよね。出題の優先度を想像することはつまりその出題に対する対策を想像していることになります。

この時期はこんなことばかり考えながら少しでもポジティブな方向に思考をもっていくようにしました。だいたいが1年間、またはそれ以上勉強漬けでやってきているのですから知識としては十分で、あとは気持ちを切らさないように、いかにストレスなく論文試験に入っていけるかが重要になってきます。大部分の要素は問題をパッと見たとき自分が「よしいける」と思えるかどうかですが、試験以前のリスク、例えば会場が思ったより遠い、遅刻しそう、昼飯買い忘れた、思ったより暑い、会場が寒すぎる、忘れ物をしたかも、ペンの予備買っとけばよかった、腹を下したかも、考え始めたらキリがありませんが、試験は年に1回です。全てのリスクを完全に取り除くような慎重さをもって臨んでもバチは当たらないはずです。

以前よい準備ができれば、試験は8割方合格したようなものだと書きましたが、本当にその通りで安心感を生み、リラックスすることでさらに集中力が高まっていく好循環が生まれます。ぜひあとで振り返ったときに試験の日がここ数年の中で一番集中していた1日だったと言えるようにしてください。

もう少しで

論文試験ですね。梅雨の鬱陶しい時期ですがもう少しです。

私も2年前のこの時期は苦しい思いをしました。確か気温は落ち着いていたのに1週間前くらいから急に夏の暑さになってきて自分の体調のもっていき方が難しかった記憶があります。当日も駅から近い会場だったにもかかわらず9時前くらいからもうかなり暑く汗ばむ感じでしたが、会場に入ると寒いくらい空調が効いていました。少しほっとしたのですが、1日この気温で試験に臨むわけです。あまり若くもない私では温度差で体調を崩すのは容易に想像がつきます。しかし、そこまで見越して試験当日は本当に暑かったのですが長袖シャツを羽織っていったのでした。この準備は功を奏しました。この日はよほど鈍感でない限りは空調が効きすぎていました。試験以外の要因でパフォーマンスを落としたくない方は空調対策をしていくのも一つかもしれません。

心に残っていること5

もっとあると思ったのですが、そろそろネタ切れです。答練でも試験でも気が散っていたのは最初の頃だけでペースが分かってくると始まってから終わるまで集中状態に入れるようになりましたので、他人のことはあまり見ていなかったからかもしれません。

 

その5.試験開始直後の問題用紙バリッ

受験上の注意として制限されていないことはやっていいという考え方からペンを数種類持ち込む人もいますが、これもそれに類することでしょうか。おそらく大手の予備校で吹き込まれたテクニックでしょう。論文の試験では主に時系列を理解するために余白に絵を描いたりします。白紙の答案構成用紙はありません。そのため問題用紙を何度もめくる手間を省くために最初に破ってしまうのです。論文試験はタダでも時間が足りないので、苦肉の策といったところでしょう。

これは答練の経験が浅い場合は少し圧倒されます。むしろこれを隣の人がやっているから自分もやるかというノリのようにも見えます。自分は多くの人がやっていることに合わせたくないただのあまのじゃくなので、絶対にやりませんでした。◯田ゼミでは少なくとも誰もやっていませんでした。少しでも時間を削減しつつ問題を理解しようということなので、悪いとはいいませんが自分ならそんなことやるくらいなら一刻も早く答案を完成させるために邁進したいと考えます。問題を一つのストーリーとして感情移入するくらいに入り込むようなイメージで取り組んでいたので、細かい条件はアンダーラインを引いておくくらいで書かなくても出てくるくらいになっていました。以前にここに記したこともありますが、答案構成のほとんどを頭の中でやってしまうので、そもそもほぼメモをすることなく回答を書き始めてしまうことも一因です。答練などでは自分よりも周りの人たちの方が経験値が上であることがほとんどでしょうから、隣の人の真似をするというのも一つの賢い方法かもしれませんが、他人の真似一辺倒から一つ一つのことが本当に必要なのかを顧みるタイミングもまたあってよいのかもしれません。

心に残っていること4

短答の合格発表でしたね。去年悶々と合格発表までの期間を過ごしたことを思い出します。点数さえ取れていれば雑音は気にならないのですが。

最初に短答に合格した年も発表の日まで論文の勉強をしていなかったので、私は敢えて論文試験がんばってとかいうことは申しません。ただ、どんなに対策をしてこなかったとしても試験は受けに行くべきだと思います。自ら貴重な権利を捨てる必要はないです。あの独特な雰囲気を味わいましょう。

 

その4.攻めの答案、守りの答案

答練の模範解答で見かけたりしました。言わんとしていることは分かりますが、受験生に向かって使ってほしくないです。本試験的にはヤマが当たって何を書いたらよいかすぐに分かる場合は記載内容を充実させてそれが攻めの答案になり、少し対策が手薄で最低限のことしか書けない場合は守りの答案になるのでしょう。

というかやっぱり意味が分かりません。どういうシチュエーションであっても勝ちにいく答案を書く気概は必要です。最低限の内容だからといって守りになるのでしょうか。無駄なことを削ってキーワードを効果的に散りばめる答案だって攻めの答案になり得ないのでしょうか。受験生としては攻めているか守っているかというよりは、何を書くと必要十分なのかの勘所が知りたいはずです。

論文試験は確かに山場であり、天王山なのかもしれませんがストーリーを仕立て上げようとしている予備校の思惑が見えてくるようです。ですが、ストーリーが必要なのは答案の起承転結くらいであって、論文試験はこれでいいのかというくらいシンプルな内容でも合格点に達する印象をもっています。結局は基本的な事項が何よりも重要です。

例えば、答練でもどんなシーンでもいいのですが、時間はあと5分しかない、だけどまだ未回答の問題が1問残っている、この場合どうしますか。ちなみに論文試験では最後の「以上」の締めを書いていないと未完成回答と見なされてそれだけでかなり心証が悪いと聞きます。この場合、慌てて何もできませんか、諦めて座して待つ状態ですか、途中で終わってもいいから充実した回答を書きますか、全部間違っています。もし効果的な回答のポイントがパッと思い浮かぶようであれば、最低限の内容でも回答を完結させるのが正しいです。それが本来ならその問題に対する攻めになると思います。模範解答は攻めているか守っているかはどうでもよくて、どんなに慌てていても最低限のポイントが思い浮かぶ手助けとなるような情報を提供するものであってほしいです。